あゆみ


2017年7月12日(水)

京都農業体験農園・園主会第2回総会

京都府自治会館役員会議室にて

2016年6月23日(木)

京都農業体験農園・園主会設立総会

ルビノ堀川にて


記念講演

NPO全国農業体験農園協会

理事長 加藤義松氏


園主会設立趣意書

近年、日本の農業は、担い手の高齢化や減少が急激に進んでおり、将来誰が農地を維持管理していくのかが課題となっています。その結果として、後継者がいない農地の荒廃が懸念されているところです。

しかし他方では、都市住民を中心に、農業経験はないが、土に触れ、植物を育て収穫の喜びを味わいたい、また健康のために農業を楽しみたいという要望は根強く、手軽に農業に携わることができる機会として、各地の農業体験農園が賑わいを見せています。このように、都市住民をはじめとする多くの国民が、農作物の栽培を通じて自然の営みを肌で感じること、その楽しさを知ることによって農業の理解を深めることは、農地を農地として維持管理することに寄与するとともに、入園者の余暇の充実だけでなく、これを契機に農業を志す者を生み出す士壌ともなります。  

このような中、平成2 7年4月、都市農業振興基本法が成立し、その中で都市農業の多様な機能として、①新鮮な農産物の供給、②農業体験・学習、交流の場、③良好な景観の形成、④都市住民の農業の理解の醸成、⑤国土・環境の保全、⑥災害時の防災空間の6つが示されました。農業体験農園の健全な経営は、これらの基本理念の実現に主体的に取り組むための優れた手法であると確信しています。

一方、農業体験農園と並んで農に触れる機会を提供する手法として、貸農園方式が あります。この方式では使用収益権が借り主に移るため、借り主の主体的な農業経営 が可能ですが、農地賃借の手続きが必要なことや技術指導者を自ら確保する必要があること、また維持管理に必要な労力が投下できない状況に陥ると農地が荒廃しやすいことなど借り主の負担が大きいことから、農業初心者には農業体験農園方式が相応しいと考えています。

こうした背景において、農業体験農園を経営する園主が集うことで、農園の経営を通じて、遊休化が懸念される農地の健全な利用の促進、将来の農業の担い手育成等に寄与するとともに、都市と農村双方の生活及び文化を享受する新たなライフスタイルの普及啓発などの取組を促進するため、「京都農業体験農園・園主会」を設立するもの